南大門(国宝) |
南大門は、法隆寺の玄関にあたる総門。 創建時の門は1435年(永享7)に焼失してしまったため、現在の門は1438年(永享10)に再建されたもので、3間1戸の八脚門です。 |
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西円堂(国宝) |
817年(養老2)、光明皇后の御母・橘夫人の本願によって行基菩薩が創建したと伝えられる法隆寺西円堂。現在の建物は、鎌倉時代に再建されたものです。 お堂の中央には、わが国最大級の乾漆像で知られる行基作の本尊・薬師如来(国宝)が安置されています。病気平癒、特に耳の病にご利益があるといわれ、信仰を集めています。 |
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中門(国宝) |
西院中心伽藍の正面にある門で、間口4間・奥行3間、重層の入母屋造の楼門。正面中央2間に重厚な扉が設けられ、左右両端にわが国最古の塑像の金剛力士像が(重文)が安置されています。 太いエンタシスの柱、雲斗と雲形肘木、高欄の卍崩しなど、いずれも飛鳥建築の粋を集めた門です。 |
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金堂(国宝) |
飛鳥様式を残す日本最古の建築で、世界最古の木造建築ともいわれる金堂。 堂内には、推古天皇15年銘の金銅薬師如来座像や、推古天皇31年銘の金銅釈迦三尊像、母である穴穂部間人皇后のために造られた金銅阿弥陀如来座像、日本に現存する最古の四天王像、承暦2年の木造吉祥天立像・毘沙門天立像などの仏像が安置されています。 また内部の壁画は1949年に焼失してしまいましたが、現在模写復元されてあり、薬師、釈迦、阿弥陀、弥勒のそれぞれの浄土が描かれています。 |
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五重塔(国宝) |
高さ31.5m。日本最古の五重塔で、法隆寺のシンボル「五重塔」。 緩やかな勾配を描く屋根が優美で、各層が10・9・8・7・6の逓減率で構成されているため安定感のあるたたずまいを見せる塔です。 初層には、奈良時代のはじめに造られた塑像群が四方に配されてあり、東面は維摩居士と文殊菩薩の問答、北面は釈尊の入滅(涅槃)、西面は釈尊遺骨(舎利)の分割、南面は弥勒菩薩の説法が表現されています。 |
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回廊(国宝) |
金堂と五重塔を囲むように巡らされている回廊。 平面形凸寺型になって大講堂の両側につながっていますが、創建当初は講堂の前で一直線になっており、講堂、経蔵、鐘楼は回廊の外側に建っていました。 経蔵と鐘楼の手前の回廊の柱は中ほどが膨らんだエンタシスの列柱。白壁の上に並ぶ連子格子の対比が美しく、曲線と直線の織り成す飛鳥様式の構成美を今に伝えています。 |
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大講堂(国宝) |
仏教の学問の研鑽や法要を行う施設として建立された大講堂ですが、925年(延長3)の落雷によって焼失。現在のものは990年(正暦元)に再建された、正面9間・側面4間の入母屋作りの堂です。 堂内には、再建時造立の薬師三尊像(国宝)や四天王像(重文)が安置されています。 |
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聖霊院(国宝) |
鎌倉時代、聖徳太子信仰の高まりに伴い、聖徳太子の尊像を安置するため、西院回廊の東側、東面の僧坊である長い南北塔の東室の南端部を改造して設けられた聖霊院。 内部には3つの厨子があり、中央の厨子に本尊・聖徳太子45歳の像、左の厨子に太子の長子・山背大兄王や兄弟皇子の殖栗王の像、右の厨子に太子の兄弟皇子・卒末呂王や高句麗僧・恵慈法師の像(いずれも国宝)が安置されています。 像は秘仏で、毎年3月22日のお会式(御命日法要)の時にご開帳されます。 |
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大宝蔵院 |
平成10年に完成した新しい宝物殿。 百済観音堂を中心とする東西の宝蔵には、国宝を含む寺宝の大半がここに収蔵・展示されています。 西宝蔵には、夢違観音像(白鳳時代)や推古天皇御物の玉虫厨子(飛鳥時代)、橘夫人念持仏の阿弥陀三尊などの国宝が展示。東宝蔵には、金堂内陣を飾っていた旧壁画や百万塔をはじめ、金属・木漆工芸品などが展示されています。 |
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東大門(国宝) |
西院と東院の間に建つ東大門は、三棟造りという珍しい造りの門で、奈良時代を代表する建物の一つです。かつては鏡池の東側に南向きに建っていましたが、平安時代後期に現在の場所に移築されたといわれています。 |
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夢殿(国宝) |
聖徳太子が住まわれた斑鳩宮跡に、739年(天平11)、行信僧都が聖徳太子の遺徳を偲んで建てた上宮王院の中心となる建物が夢殿です。 8葉の蓮華に擬した八角円堂の中央の厨子には、聖徳太子を写したといわれる飛鳥仏の救世観音像(国宝)が安置され、その周囲に聖観音菩薩像や行信僧都像、道詮律師像などが安置されています。救世観音像は秘仏で、毎年春と秋に特別開扉されます。 |
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